2023年にテレビアニメが大ヒットした「推しの子」の実写ドラマ化と映画化が決定した。Amazonと東映の共同プロジェクトとして、24年冬にドラマシリーズをAmazon Prime Videoで独占配信し、映画を劇場公開する。東映が1月24日に発表した。
主演のアクアを演じるのは、テレビドラマ「VIVANT」(TBS)などに出演した俳優の櫻井海音さん。双子の妹・ルビーには元アイドルで女優の齊藤なぎささん、伝説のアイドル・アイ役に元「乃木坂46」の齋藤飛鳥さんを起用した。
幼い頃から子役として芸能活動し、ルビーと共にアイドル活動を始めることになる有馬かな役は、自身も子役としてデビューした経歴を持つ女優の原菜乃華さん。人気YouTuberのMEMちょ役はアーティストでタレントのあのさんが演じる。アクアに恋心を抱く女優・黒川あかね役は元「Seventeen」専属モデル女優、茅島みずきさんだ。
実写映像化にあたり、赤坂アカさんは「もしかしたら【推しの子】が実写化する事は無いんじゃないかと思っておりました」「キャストの皆様にも制作陣の皆様にも『本当に大丈夫ですか?』と聞きたくなる気持ちでした」というコメントを寄せている。
推しの子は芸能界を舞台にした漫画で、様々な示唆的なシーンが登場する。例えばネットドラマ化にあたり、制作側の都合で原作を改変された上、演技のできない俳優を使われて落ち込む漫画家の姿も描いた。そのシーンを自身の立場に重ねていても不思議はない。
そのためか、続くコメントも単純に実写化を喜ぶ内容ではなかった。「芸能界を舞台にした推しの子という作品を、漫画家の目線でなく、正に芸能界という現場で、本物の現場にいる人々が作ろうと言う気持ちはどういうものなのか。そして出来上がるものはどういうものなのか。私はとても興味があります。皆様もそうではないでしょうか? 是非その答えを一緒に見届けてほしいと思っております」。
推しの子は、赤坂アカさんと横槍メンゴさんの共同名義で連載している漫画作品。2020年に「週刊ヤングジャンプ」で連載をスタートし、コミックは累計1500万部を売り上げている(1月時点)。
昨年放送したアニメ1期も大ヒット。オープニング主題歌としてYOASOBIが書き下ろした楽曲「アイドル」は米ビルボード・グローバル・チャートで日本語楽曲初の首位を獲得するなど、大きな話題となった。
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