ポケモン社(東京都港区)は1月26日、睡眠ゲームアプリ「Pokemon Sleep(ポケモンスリープ)」による睡眠習慣の変化について、7カ国約15万人を調査した結果を発表した。配信当初は国別の平均睡眠時間で最下位だった日本だが、この3カ月間で約1時間10分も睡眠時間が増えたという。
アプリを配信している欧米6カ国と日本で、ゲームの配信が始まった7月(配信から7日間)と3カ月後を比較した。当時、平均睡眠時間が最も長かったのはフランスで6時間47分、最も短い日本は5時間52分だった。
しかし、日本のプレイヤーの平均睡眠時間は毎月増え続け、3カ月後には7時間3分まで延びた。アンケート調査でもユーザーの約88%が「睡眠習慣の改善を実感した」と回答している。
この結果には、ポケモンスリープの監修を担当した睡眠研究の権威・柳沢正史さん(S'UIMIN社代表)も驚いた。「日本人も『やればできるんだ』と思いました。多忙で睡眠を軽視しがちな若者や現役世代が、ゲームをより楽しむために積極的に睡眠をとるようになったという事実は、これまでの『ゲームは睡眠を妨げる』という社会認識を覆すものであり、また、ゲームのようなその人に合った動機付けによって、睡眠ウェルネスを大きく向上させる行動変容が生じる可能性を示すものです」としている。
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