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Windows、Mac、ChromeOS 仕事PCで本当に使えるOSはどれ?(1/3 ページ)

» 2024年01月31日 18時00分 公開
[井上晃ITmedia]

 Windows 10のサポート終了(EOS:End of Service)が、2025年10月14日に迫る――。期限ギリギリで慌てないよう、そろそろ自社でも社用PCのOS更新や機材のリプレースを考えなければ、と検討を始めた方も多いのではないだろうか。

 もし、情報システム部門を設けている企業ならば、IT機器やサービスに精通した担当者が、早々にこうした検討・選定を済ませているかもしれない。しかし中小規模の企業では、PCにさほど詳しくない担当者が、これから慌てて機材を選定しなくてはならないこともあるだろう。

 そうなってくると、PCを選定する際に見るべき項目は――機器のスペックや、対応する機能、デザイン、耐久性、アフターサポートの有無など――膨大だ。しかし、そもそも「OS(オペレーティングシステム)」をどうするか、という検討も入ってくるかもしれない。

 社用PCのOSとしては、Linuxとその派生(Linuxディストリビューション)を除けば、Windows、macOS、そしてChromeOSなどが一般的な候補となるはずだ。そして、実はこうしたOSの使用感はここ数年で大きく変化してきている。当然、ユーザー側の「慣れ」によるバイアスはあるだろうが、過去の感覚で「やはり、◯◯が一番使いやすい」と決めてかからず、柔軟な視点を持っておきたい。

 もちろん、特定のOSでしか利用できない専門的なソフトウェアやオンプレミス環境のシステムを活用していたりする企業では、気軽に新しいOSを取り入れるのは難しいだろう。一方で、「PCでは基本的なオフィスワークが中心」という小規模な組織・チームであれば、柔軟にOSを検討してみる余地もあるかもしれない。また、最近のOSにはAI機能が実装されるようになったものもあり、最新ハードと最新OSで業務効率化につながる可能性も大きい。

 そこで、最新OSの概要から最新のAI機能、仕事で使える便利ワザなどを、短期特集として3回に分けてお届けする。まず本稿では、これからの働き方に最適なOSはどれか、各OSの概要についておさらいしたい。導入コストや業務効率について勘案するための基礎固めに役立てば幸いだ。

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