パナソニック、シフトール全株式を譲渡 クリーク・アンド・リバー社に

[ITmedia]

　パナソニック ホールディングスは1月31日、VRヘッドセットなどの開発を手掛ける子会社・Shiftall（シフトール、東京都中央区）の全株式をクリーク･アンド･リバー社（東京都港区）に2月1日付で譲渡すると発表した。譲渡金額は公開していない。

パナソニックの報道発表資料

　クリーク･アンド･リバー社は、2016年からVRコンテンツの開発やHMDの取り扱いを始め、23年3月には自社開発のメタバースを公開するなどVR事業を強化してきた。シフトールの子会社化により、「シナジーの発揮を図っていく」という。

　シフトールは、パナソニック出身の岩佐琢磨さんが、2018年に当時CEOを務めていたCerevo（セレボ）を分割して設立したハードウェア開発会社。そのままパナソニック傘下に入り、VRヘッドセット「MeganeX」や、VR用モーショントラッキングデバイス「HaritoraX」などを開発してきた。

　なお親会社が変わることになったShiftallは、「VR関連製品の開発・販売体制はより強化される。HaritoraXやMeganeXなどの販売体制やサポート体制に何ら変更はない」と表明している。

VRヘッドセット「MeganeX」

右がShiftall代表取締役CEOの岩佐琢磨さん。左は「Haritora」の開発者・izmさん（22年4月の記事より）

【訂正：2024年2月1日10時05分更新　※社名の誤りを修正しました】