米OpenAIは2月5日(現地時間)、画像生成AIモデル「DALL・E 3」を提供するAPIで生成された画像にC2PAメタデータを含ませるようにしたと発表した。12日までにすべてのモバイルユーザーにも展開される見込み。
Coalition for Content Provenance and Authenticity(C2PA)は、コンテンツの出どころや関連情報を埋め込むオープンな技術標準のメタデータ。もともとはデジタルコンテンツの信頼を確立するために2021年に設立された業界団体とその技術標準だ。Adobe、Intel、Microsoft、ソニーなどが参加している。
例えばChatGPTのDALL・E 3で生成した画像をContent Credentials VerifyなどのWebサイトにドロップすると、画像の発行元がOpenAIで、使用したアプリがChatGPTであると表示される。
Microsoft EdgeのCopilotで生成する画像もDALL・E 3ベースのはずだが、Content Credentials Verifyによると、発行元はMicrosoftで、アプリはMicrosoft Responsible AI Image Provenance 1.0という結果だった。
今のところ、電子透かしを入れられるのは静止画像のみで、動画やテキストに含めることはできない。
OpenAIは、メタデータを追加することで生成速度が遅くなったり、画像の品質が悪くなることはないとしている。また、ファイルサイズの増加もわずかという。
米Metaも6日、Instagramなどの自社プラットフォーム上のAI生成画像にタグを追加すると発表している。
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