米Googleは2月8日(現地時間)、「現行最強」をうたう生成AI「Gemini Advanced」を発表した。すでにサービスの提供を開始しており、月額2900円で利用可能。2カ月間の無料試用期間も用意する。
同社は従来、生成AIの頭脳部分となるLLM(大規模言語モデル)として「Gemini」ブランドを利用し、サービス名は「Bard」として提供していたが、サービス名も今回Geminiに統一。NanoやProなど、すでに発表している3つのLLMのうち、パラメータ数が最大で複雑なタスクをこなせるとしていた「Gemini Ultra」を使ったサービスはこれまで登場していなかった。今回、UltraからAdvancedにリネームしての正式ローンチとなる。
Gemini Advancedは数学、物理学、歴史、法律、医学、倫理を含む57科目の組み合わせを使用するベンチマークテストで人間の専門家を上回る成績を収めたとして、同社は「A new state of the art」(新たな現行最高モデル)をうたっている。直接言及はしていないが、米OpenAIのLLM「GPT-4」の性能を超えていることを意識した表現と思われる。
Google ドライブなどを拡張する有料サブスクリプションプラン「Google One AI Premium Plan」の一部として提供される。Gemini Advancedの他、2TBクラウドストレージが利用できる。今後、GmailやGoogle ドキュメントなどでもGeminiが利用できるようになるという。
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