米Googleは2月1日(現地時間)、生成AIチャット「Bard」に関して、生成AIモデル「Gemini Pro」対応など、複数のアップデートを発表した。
Bardはこれまで、同社のLLM「PaLM 2」ベースだったが、昨年12月に英語版のみ新モデルのGemini Proベースになっていた。今回のアップデートで、日本語を含む40以上の言語でGemini Proに切り替わった。
これにより、「より高度な理解、推論、要約、コーディング能力」を発揮するとしている。
英語では昨年9月から利用できていた回答の再確認ボタンが、日本語を含む40以上の言語で利用可能になった。
利用可能になるとBardの回答の下に並ぶボタンにGoogleロゴが追加され、これをクリック(タップ)すると、回答の根拠になっているリンクが提示できる部分は緑に、提示できない場合はオレンジに表示される。
英語のテキストプロンプトで画像を生成できるようになった。Googleが昨年12月に発表した画像生成AIモデル「Imagen 2」を採用している。
Imagen 2は、Google Cloud上の有料のML(機械学習)プラットフォーム「Vertex AI」で提供しているものだが、Bardでの画像生成は無料で使える。なお、同様の機能はSGE(Search Generative Experience)では昨年10月から使えている。
Bardで生成する画像にも、Google DeepMindの電子透かし「SynthID」が埋め込まれ、画像がAIで生成したものであることが分かるようになっている。
Googleは同日、この発表とは別に、Imagen 2ベースの新しい画像生成ツール「ImageFX」も発表した。
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