米Googleは9月19日(現地時間)、生成AIチャット「Bard」に複数の新機能を追加したと発表した。新機能の1つは、Bardによる回答の裏付けになるソースをネット上から探し、「ダブルチェック」するというものだ。この機能は今のところ、英語でしか使えないが、日本語版Bardでも英語で質問することで利用可能だ。
英語で質問するとBardの回答の下に並ぶボタンにGoogleロゴも表示される。
これをクリック(タップ)すると、「Bardの発言を評価中...」と表示された後、回答の多様な部分に緑かオレンジのマーカーが引かれる。緑の部分をクリックすると、ネット上でその部分のテキストの裏付けになるようなWebサイトのリンクが表示され、オレンジの部分は「Google検索では関連するコンテンツが見つかりませんでした」と表示される。つまり、オレンジの場合はBardの幻覚(ハルシネーション)である可能性があるということだ。
緑の部分もネット上に同じ情報があるとしても回答の正しさの裏付けになるとは限らないが、オレンジの部分は、さらに確認する必要があると分かるので、これまでよりは便利だ。
以下の例は、「映画『すずめの戸締まり』はこれまでに何か受賞しましたか?」という質問に対するBardの回答で、オレンジの部分をクリックしたところだ。
Bardは第28回上海国際映画祭アジア新人監督賞を受賞したとしているが、映画祭のWebサイトで確認したところ、誤情報であることが分かった。
今回のアップデートではこの他、ユーザーが自分のGmail、ドキュメント、ドライブなどのデータに基づいて回答を得られるようになる拡張機能なども追加された(まずは英語のみだが、日本語版でも利用可能)。
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