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マスクみたいな減音デバイス、キヤノン「プライバシートーク」 使って分かった“普通に使えるすごさ”(1/3 ページ)

» 2024年02月28日 12時14分 公開

 コロナ禍以降、ビデオ会議が一般化しました。もちろん、かなりリアルな会議にも戻っていますが、今後ビデオ会議がゼロになることはないでしょう。それは自宅など「会社以外の場所」からビデオ会議に参加する場合もあるということです。

 そんな中、キヤノンマーケティングジャパンの企業内起業である「ichikara Lab(イチカララボ)」から登場し、4月下旬に一般発売されるのが、この「Privacy Talk(プライバシートーク)」です。

キヤノンの「Privacy Talk」。直販サイトでの販売価格2万3650円

 Privacy Talkの仕組みはとてもシンプルです。

  • 自分の口の周囲に声を遮断する構造物を設置してアナログ処理で減音
  • 長時間使うための換気
  • 換気のためのファンの音を別マイクでデジタル処理で減音

 Privacy Talkはデジタル機器に分類されるものですが、デジタルで処理している部分はかなり限定的。まずは声そのものを音響メタマテリアル構造というアナログ的な処理で大きく減音しているところにコア技術があります。

 これは、音の通り道を迷路のような構造にして減衰させることで、外部に出てこないようにするもの。人の声の音域(1000〜4000Hz)を20dBほど抑えられるとしています。

 今回、このPrivacy Talkを先行して試すことができました。そして実際に試してみると、仕事でビデオを会議をする人たちの利用シーンを徹底的に考え抜いていることが分かってきました。いろいろな工夫を1つ1つ積み重ねている製品であるといえます。

音響メタマテリアル構造のイメージ

 Privacy Talkのパッケージは2つに分かれていて、1つにPrivacy Talk本体、もう1つは付属品などが入っていました。

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