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高齢者の聞こえをサポートする「ミライスピーカー」に2万円を切る新型が登場 低コスト化できた理由とは?知らないと損!?業界最前線(3/5 ページ)

» 2024年02月29日 07時00分 公開

リニューアルで3割の値下げを実現

 今回発売される2世代目の「ミライスピーカー・ミニ」は、本体サイズがコンパクトになるなどの変更点はあるが、搭載する曲面スピーカーの仕様・構造などは同じで性能も変わらないそうだ。しかし販売価格は2万9800円から1万9800円へと、3割ほど下がっている。

 「従来品の『ミライスピーカー・ホーム』が累計20万台売れたことで、より大きなメーカーに製造を委託できました。そのため製造コストを大幅に下げられたのです。また曲面サウンドのスピーカーユニットは全く変えずに、外装部分の部品点数を減らし、生産工数を減らしたことも、今回の価格ダウンにつながっています」(田中さん)

 振動板の色は変えたそうだが、素材などは共通。このため、音の聞こえ方などの特性はそのままに低価格化できた。

ミライスピーカーのスピーカーユニット部。左側のスピーカーユニットからの音を曲面振動板が聞こえやすい音に変換する

 新モデルの大幅な値下げについてマーケティング担当の金子さんは、より買いやすい価格帯にしたかったと語る。購入しなかった人のアンケートを見るとやはり「価格が高い」という声が多かったそうだ。

 「テレビの音の聞こえにお困りの人でも、やはり高いという声は多かったです。いわゆるイノベーターやアーリーアダプターと呼ばれる人たちには買っていただけましたが、今後より多くの人に使ってもらうためには、2万円を切ることが重要だと考えました」(金子さん)

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