画像生成機能も、ChatGPTならば、有料のChatGPT Plusを契約しないと利用できない。一方で、Copilotでは、無料でもそれと同じ画像生成モデル「DALL・E3」を使った画像生成機能(DesignerのImage Creator)を利用できる。
使い方はシンプルで、プロンプトとして「〜の画像を出力して」など入力すればOKだ。チャット画面上で生成された4つの画像が提示されるので、気に入ったものを選択しよう。これでブラウザが起動し、画像をダウンロードできる画面が開く。遷移先の画面にて、ダウンロードや共有操作などが行える。
ただし、DesignerのImage Creatorで出力した画像は、「商用利用」には適さないことを理解しておこう。例えば、出力した画像をデザインに使ってTシャツを作成し、販売するような運用はすべきではない。
というのも、DesignerのImage Creatorの前進である「Bing Image Creator」では商用利用が禁止されていた。現在、MicrosoftのサイトにはBing Image CreatorとDesignerのImage Creatorに加え、複数の表記が確認でき、現バージョンでもこの利用規約が適用されるかは定かではない。そのため、商用利用にあたってはリスクがある状態といえる。
Copilotは、WordやExcel、PowerPoint、Teamsなど、Microsoft 365のアプリ群に統合された状態で使えることも強みだ。例えば「WordでのCopilot」ならば、書きかけの雑記テキストを元に文章を整えてもらうような使い方ができるし、「PowerPointでのCopilot」ならば、プレゼンテーションの下書きを作成してもらえるといった具合だ。
ただし、各アプリに統合されたCopilotを利用するアプローチは限られている。例えば法人向けでは、一般法人・大企業向けMicrosoft 365のアドオンとして提供されている「Copilot for Microsoft 365」を使う必要があるし、個人向けアカウントならばCopilotの有料版プランである「Copilot Pro」(月額3200円)の契約が必要になる。
もちろん、別途Microsoft 365を使うためのサブスクリプション購読も必要だ。なお、「Office Home & Business 2021」のライセンスでは、Microsoft 365と統合したCopilotは使えない。
ちなみに、Office Home & Business 2021が既に使えるPCでセッティングをしたところ、Microsoft 365を購読してインストールを進めても、ライセンスが重複して存在している状態になり、そのままでは“Office 2021としてのWord”が起動してしまった。この状態では「WordでのCopilot」は使えない。この場合、Word等のアプリを起動し、アプリ内にある「ファイル」タブをクリックして、続けて「アカウント」をクリック。「ライセンスの切り替え」から使用ライセンスを「Microsoft 365」へ切り替える操作が必要だ。
なお、特にCopilot Proについてはリリースされてから日も浅く、アプリによっては、まだ英語でしかプロンプトを入力できない状態であったり、カバーできる用途が限られていたり、ということも多々起こりうるだろう。この辺りについては、各々で試用を重ねつつ、日々のアップデートをチェックしていく必要がある。
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