MBSメディアホールディングス(HD)は2月29日、闇の増資と子会社化を発表した──いや、毎日放送系の会社が“闇堕ち”したわけではない。「闇」という会社を子会社化したのだ。
闇(東京都港区)は、ホラー動画やWebコンテンツの制作を手掛ける、MBSのグループ企業。これまではMBSグループのMBSイノベーションドライブ(同)が親会社だったが、MBSメディアHDが3月15日付で株式を取得し、子会社化する。
さらに、闇は映像制作を手掛けるUNITED PRODUCTIONS(同渋谷区)と資本業務提携を締結。その上で、MBSメディアHDはUNITED PRODUCTIONSの親会社であるKeyHolder(同)に出資する。これにより、グループ間の連携を強化する他、闇によるXRや生成AIを活用したホラーコンテンツの創出を強化するという。
──と、言ってみればただのビジネス的な発表だが、社名が闇なおかげで発表文は妙な雰囲気に満ちている。タイトルは「株式会社闇の増資と資本業務提携、および当社による闇の子会社化について」。ちょっと何事かと思ってしまう見出しだ。
本文中にも「闇の子会社化」「闇と当社グループ各社との連携を強化」「闇への継続的な支援」「闇の事業拡大につながることを期待」(いずれも本文ママ)といった文章が見られ、なかなか個性的だ。
同様の感想を抱いた人は多いようで、3月に入ってからネット上でも“おもしろ発表”として話題に。SNSでは「文面が良すぎる」「じわじわ来る」と、文章を取り上げる人が少なからず見られる。
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