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M3になった「MacBook Air」の実機を念入りにチェック 「2画面までの外部出力」は実際どうか?(2/4 ページ)

» 2024年03月08日 23時00分 公開
[大石結花MACお宝鑑定団]
MACお宝鑑定団

中身もM2モデルとほぼ変わらない?

 Liquid Retinaディスプレイは、IPS方式のLEDバックライトディスプレイ、2560×1664ピクセル、224ppi、10億色対応、広色域(P3)、True Toneテクノロジー。スケーリング解像度(疑似解像度)は、1024×666、1280×832、1470×956、1710×1112となります。

 15インチは、IPS方式や10億色対応、P3などの仕様はそのままで、2880×1864ピクセル、500ニトの輝度の他、スケーリング解像度(疑似解像度)は、1024×663、1280×828、1440×932、1710×1107、1920×1243となります。

スケーリング解像度

 M3 MacBook Airのスーピーカー構成は、M2モデルとと同じく、13インチが2つのウーファーと2つのツイーターで構成されています。15インチも、M2版と同様に、2つのツイーターと2組のフォースキャンセリングウーファーを搭載していて、低音の深さが2倍になっています。

 スピーカーの実装場所は、キーボードとディスプレイの間に完全に組み込む方式で、サウンドをLiquid Retinaディスプレイに反射させて前面方向に鳴らす仕組みです。内蔵スピーカーでのドルビーアトモスの音楽・ビデオ再生時は空間オーディオに対応しています。

スピーカーの実装位置

 指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイもキーボードとディスプレイの間に配置されているのは同じですが、13インチモデルは、よりクリアなオーディオ通話とビデオ通話の音声に対応しています。

 FaceTime HDカメラは、M2モデルと同じ1080p FaceTime HDカメラが採用されて、解像度と明るさが足りない場所での性能が2倍へと向上しています。

1080p FaceTime HDカメラ

 13インチのM3 MacBook AirにApple Studio Display(27インチ)を接続し、Apple Studio Displayの12MP超広角カメラに切り替えることで、センターフレームが利用可能になることを確認しました。

MacBook AirのTouch ID

 Touch IDは、M2モデルと同じで、MacBook Pro(14/16インチ)から採用された大型化されたTouch IDが継続採用され、センサー部分に細い触覚リングが埋め込まれています。これにより、指の感触だけでTouch IDの場所が探しやすくなっています。

 13インチは、M2モデルと同じサイズのバックライトMagic Keyboardに、フルハイトのファンクションキーが採用されています。感圧タッチトラックパッドもM2モデルと同じものが継続採用されています。

キーボードとトラックパッド

 無線LAN仕様は「Wi-Fi 6(802.11ax)」から「Wi-Fi 6E(802.11ax)」に性能アップしています。M2モデルは、Wi-Fi 6で5GHz接続した状態の転送レートが「960Mbps」なのに対し、M3モデルは、Wi-Fi 6Eで6GHz接続した状態の転送レートが「1152Mbps」と、約1.2倍高速化していることが確認できました。

新型はWi-Fi 6E(802.11ax)に対応

 Bluetooth仕様は、M2モデルと同じBluetooth 5.3仕様となります。

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