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どう買うべき? 新生活でスマートフォンを購入する際に知っておきたいこと房野麻子「モバイル新時代」(1/4 ページ)

» 2024年03月31日 16時53分 公開
[房野麻子ITmedia]

 春の新入学、新生活でスマートフォンを購入する人は多いだろう。すでに購入している人、まだこれからという人がいると思うが、スマートフォンを買って後悔しないために、知っておいた方がいいことがある。これから買う予定という人は参考にしてほしい。

積極的に使うならミドルレンジ以上

 最近はそれほど騒がれないが、スマホの最大の商戦期は春だ。いくつかのメーカーからは新モデルも投入される。ただ、春商戦向け端末は、初めて(自分で)スマホを購入する人をターゲットにしているので、ハイスペックな高額モデルはそれほど多くなく、ミドルからミドルハイの端末が中心。価格としては一括価格で7万円前後、携帯電話会社の購入補助プログラムを利用することで5万円以下になるものが多い。

 一括価格で3万円以下という非常に安いスマホもあるが、型落ちでそうなっているモデル以外は、筆者としてはあまりお勧めしない。安価なスマホは、いわゆるガラケーと呼ばれるケータイからスマホに乗り換えさせる目的で投入されるものが多い。スマホになっても電話とメールしか使わないといった人ならいいが、カメラ、動画視聴、ビデオ会議、ゲームなど、様々な用途でスマホを積極的に活用していこうと思っているなら、高性能な機種の方が使いやすい。当然価格は高くなるが、財布と相談の上、高いスペックを備える高性能モデルを買った方が満足度は高い。

 スペック自体はあまり気にしなくてもいいが、ポイントとなるのはパソコンと同じで、CPU、メモリ、ストレージ、バッテリー容量など。Androidスマホの場合、CPUは、Qualcomm(クアルコム)、MediaTek(メディアテック)が2大メーカーだ。クアルコムはSnapdragon(スナップドラゴン)、メディアテックはDemensity(ディメンシティ)というブランドを展開しており、どちらも製品名に付いている数字が大きい方が基本的に高性能だ。ミドルレンジのスマホの場合、Snapdragonは600から700番台、あるいは6や7が採用されている。Demensityの場合は700番台がよく使われている。

 メモリ、ストレージ、バッテリー容量は基本的に多ければ多いほどいい。スマホによってはメモリとストレージ容量の違いで複数モデルが用意されていることがあるので、そこは予算との相談だ。これらに加え、ディスプレイのサイズ、カメラの性能、重さ、デザインなどが選びのポイントとなってくるだろう。

 iPhoneのチップはアップルが独自に開発しており、最新のハイエンドモデル、iPhone 15 Pro/Pro Maxに搭載されているのはA17 Proチップ。iPhoneは比較的価格が高く、Androidのミドルレンジスマホと同等価格のモデルはiPhone SE(第3世代)だ。発売は2022年3月と2年以上前のモデルだが、A15 Bionicチップを搭載し、動作的に問題はない。ディスプレイは4.7インチと小型で、指紋認証機能に対応している点で根強い人気がある。

iPhone SE(第3世代)
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