福岡市内で飲食店を経営する、なごみ(福岡市博多区)は4月22日、ECサイト「味市春香なごみオンラインショップ」が第三者からの不正アクセスを受け、利用者のクレジットカード情報1万6407件を含む個人情報が漏えいした可能性があると発表した。
該当するのは、2021年1月27日から23年5月15日までの間に同サイトでクレジットカード決済を行ったユーザー。漏えいした可能性のある情報は以下の通り。なお、一部でクレカ情報が不正利用された可能性のあるケースも確認しているという。
なごみは該当する利用者に対して電子メールなどで連絡をとり、クレジットカードの利用明細を確認し、不審な請求があった場合はクレジットカード会社に問い合わせるように呼び掛けている。FAQページも公開した。
2023年6月1日に一部クレジットカード会社から連絡を受けて発覚した。その後の調査により、個人情報が漏えいした可能性があると23年8月21日までに分かった。
原因は、サイトのシステムの脆弱性をついた不正アクセスにより、ペイメントアプリケーションが改ざんされたこと。このサイトではクレカ情報を保有していなかったが、Webサーバ上に不正なコードが追加され、ユーザーが注文フォームに入力した情報を外部に送信していた。
なお、調査結果が出てから発表までに時間がかかった点については、利用者がカード会社に連絡した際にそのクレジットカードが漏えいの可能性があるカードであることが判別できるように調整するなど、「お客様を混乱させることなく、適切な対応ができるように準備していたため」と説明している。
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