日本経済新聞社傘下の英経済紙Financial Times Group(FT)は4月29日(現地時間)、米OpenAIとの戦略的パートナーシップとライセンス契約を発表した。これにより、FTのコンテンツでChatGPTを強化し、モデルの有用性を向上させ、新たなAI製品と機能の開発でFTの読者向け機能の開発で協力していく。
このパートナーシップを介して、ChatGPTユーザーは関連するクエリに応じてFTコンテンツへのリンクを表示できるようになるという。ChatGPTがFTの記事からの短い要約を使って質問に回答することもある。
FTは既にChatGPT Enterpriseの顧客で、全従業員分のアクセス権を購入したという。
OpenAIへのコンテンツ提供契約は、米Associated Press、Business InsiderやPoliticoを持つ独Axel Springer、仏Le Monde、スペインPrisa Mediaに続く5件目になる。いずれも金銭的条件は明らかにされていない。
一方、米New York Timesはコンテンツの無断引用でOpenAIを提訴している。
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