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リコー「GR III」特別仕様モデルは何が変わった? HDFフィルターの写りを検証荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/7 ページ)

» 2024年05月06日 08時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]
28mm相当のGR III HDFでガスタンク(GR III HDF 1/800秒 F8 ISO200)
40mm相当のGR IIIx HDFでガスタンク(GR IIIx HDF 1/800秒 F8 ISO200)

 イメージセンサーは、APS-Cサイズの約2424万画素でボディ内手ブレ補正搭載を搭載している。シャッターはメカシャッターのみで最高で1/4000秒(F2.8時は1/2500秒まで)。

 ISO感度はISO100からISO102400。メカシャッターのみのため、快晴下で開放絞りで撮ろうとすると、露出オーバーになることがままあった。

 そのため、GR III/IIIxではNDフィルターを内蔵。それを使ってシャッタースピードを落とすことができる。

 そのNDフィルターを外し、代わりにHDFフィルターを搭載した特別モデルが「GR III HDF」と「GR IIIx HDF」だ。

 HDFフィルターは「Highlight Diffusion Filter」の略。ハイライト部を拡散させてほわっと柔らかい表現にするのが特徴。Fnボタンに割り当てられており、ボタン1つでオンオフできるのがいい。

FnボタンがデフォルトでHDFに割り当てられており、オンにすると画面端に「HDF」と表示される

 GRシリーズは伝統的に(それこそ、デジタル版GRの初代機GR Digitalから)、解像感高いシャープな絵作りを特徴としてきた。

 HDFは、描写を柔らかくするフィルターなので、これでシャープでキリッとしたGRっぽい写りを基本としつつ、必要に応じて光を柔らかく描写する写りも得られるというわけなのだ。

 その違いがもっとも出るのは夜。分かりやすすぎるレベルで出るので見てほしい。

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