でもトピックは、「フィルムシミュレーションダイヤル」を搭載したことだろう。前モデルではドライブモードなどを搭載していたダイヤルがフィルムシミュレーションダイヤルに。
フィルムシミュレーションは、全部で20種類(ACROSとモノクロのバリエーション含む)。ダイヤルには8つがプリセットされており、さらに3つカスタマイズできるようだ。
小型軽量でやや廉価なこのシリーズは、動画メインのX-S20とは異なるテイスト位置にいる。写真メインなので背面モニタもバリアングルではなくチルト式だ。
じゃあ、X-T5とどちらをえらぶか。
X-T5との大きな違いは、操作系を含むデザインもあるが、フラッシュを内蔵している点や連写速度(メカシャッターの場合、X-T5が最高約15コマ/秒なのに対し、X-T50は最高約5コマ/秒)を上げたい。位置づけの違いが分かる。
よりカジュアルな写真メインのモデルがX-T50なわけだ。連写が不要ならX-T50を選ぶのはありかと思う。
同時に発表されたのが、標準ズームレンズ「XF 16-50mm F2.8-4.8 R LM WR」。2月のX Summitで「第5世代Xシリーズ用 新キットレンズ」としてシルエットだけがお披露目されたものだ。
Xシリーズの標準ズームは長らく「XF 18-55mm F2.8-e R LM OIS」だった。これは初代Xのときに登場したXFマウントでは一番古いズームレンズであり、発売からかなり時間が経っている上に広角端が18mm(35mm版換算28mm相当)と広角に少し弱かった。だから歓迎すべきレンズだろう。
従来の18-55mmに比べ少し広角側にシフトし、望遠端がF4.8と少し暗くなったものの、約240gとすごく軽い。
その上、最大撮影倍率は0.3倍とけっこうある。標準ズームレンズとして待たれていたものだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR