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「ボイジャー1号」システム障害から一部復旧 科学機器からのデータ受信に成功

» 2024年05月24日 11時59分 公開
[ITmedia]

 米NASAは5月22日(現地時間)、コンピューターに問題が発生している惑星探査機「ボイジャー1号」から、搭載する科学機器のデータが一部返ってきたと発表した。

惑星探査機「ボイジャー1号」のイメージ

 ボイジャー1号は、2023年11月に意味のない信号を送り始めたため通常運用を中断。以来、5カ月にわたるトラブルシューティングにより、今年4月には搭載システムのステータス情報などの取得に成功している。

 5月17日には、ボイジャー1号が搭載する科学機器からのデータ送信を再開させるため、研究チームはコマンドを送信。ボイジャー1号は現在、地球から240億km以上離れた場所にあるため、結果が分かるまでに往復45時間掛かった。

 NASAによると、4つの科学機器のうち磁力計測機とプラズマ波サブシステムの2つから使用可能なデータが返ってきたという。現在は残る2つの機器を正常に戻す手順を検討しており、今後数週間のうちに実行する見通し。

 ボイジャー1号は、1977年に双子のボイジャー2号とともに打ち上げられ、歴史上最も長く運用されている探査機として知られる。NASA JPLのWebサイトには、ボイジャー1号とボイジャー2号の現在地を確認できるミッションステータスのページがある。

ボイジャー1号の現在地。太陽圏を出て星間空間を飛行中(NASA JPLのWebサイトより)

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