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マイナカードの認証「かざし利用」が可能に 法改正で

» 2024年05月27日 17時42分 公開
[ITmedia]

 5月27日、マイナンバー法等改正法(改正マイナンバー法)などが施行され、マイナンバーカードの機能や用途が広がった。国外への引っ越しの際、事前の申請があればマイナンバーカードが失効しなくなった他、マイナンバーカードによる本人認証に関する規定も明確に。暗証番号を入力しない「かざし利用」が可能になった。デジタル庁もかざし利用を推進する方針だ。

 デジタル庁はかざし利用のための「マイナンバーカードかざし利用クライアントソフト」を提供しており、自治体や民間事業者がPC(Windows)にインストールして利用できる。ソフトを使えば、マイナンバーカードの真正性や、カードに格納された「利用者証明用電子証明書」の有効性が確認できるという。

 かざし利用は、求められる認証強度が低い場面での利用を想定しており、デジタル庁は例として「図書館カードとしての利用や避難所への入退場の際の利用」を挙げている。

 ただしオンライン上での認証や、屋外での利用は不可。さらに、一度暗証番号などを入力して認証を済ませた後、2回目以降の認証での利用を要件としている。導入に当たってはデジタル庁と守秘義務の誓約を交わす必要もあるという。

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