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前作と全然違う!? 「8番のりば」をプレイしたマンガ家がすごく感心した理由サダタローのゆるっとマンガ劇場(1/7 ページ)

» 2024年06月09日 07時14分 公開
[サダタローITmedia]

 人気インディゲーム「8番出口」の続編「8番のりば」が5月31日にSteamでリリースされました。6月6日現在でSteamに投稿されたレビュー数は817件、全体的な評価は「非常に好評」となっています。

「8番のりば」© 2024 KOTAKE CREATE

 前作の8番出口は、無限ループする地下通路で発生する異変を見つける、間違い探しのようなゲームです。異変を見つけたら来た道を戻る、異変がなければ前に進む……を繰り返し、地下通路からの脱出を目指します。シンプルながら没入感の高いそのゲーム性の面白さは、発売以降、類似のゲームがたくさん作られたことからも伺えます(より詳しいゲーム内容は過去記事をご覧ください)。

 8番のりばでは、そんなゲームシステムを大きく変更しています。今作では異変を見つけることよりも、起こった異変にどのように対処するかがメインのゲームとなっています。ある異変ではとっさの判断を求められたり、またある異変では謎解きをしたりすることで、「八番駅」への到着を目指します。

 前作の間違い探し的な面白さを期待すると、求めていたものとは違うと感じるかもしれません。また、前作よりホラー要素が強いので、苦手な人はそこも注意したほうが良いでしょう。

 しかし、8番のりばには前作とはまた違う、なぞなぞのような頭を使う面白さがあります。前作がヒットしたのに、あえてゲーム性を変えてきて、それも面白いのですからすごいと思います。また個人的には、前作を遊んだ時のような“画面酔い”がなかったのも好印象でした。

 一方で、ゲーム実況などの配信向きなのは前作同様だと思います。ホラー要素に対する配信者のリアクションを楽しんだり、異変への対処を配信者と共に考えたり……ゲームを見てる人も一緒になって楽しめるゲーム性も、この8番のりばの魅力でしょう。

 とはいえ、こんな評判の良いゲームを見るだけというのはもったいない! 470円とお求めやすい価格ですし、開発者は8番シリーズはこれで終了という発言をしています。気になった方は、是非ご自身で迫りくる異変に立ち向かってみてください。

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