米Googleは6月12日(現地時間)、「ChromeOSは間もなくAndroidスタックの大部分をベースに開発され、Google AI、イノベーション、機能をユーザーに迅速に提供できるようになる」と発表した。
現在のChromeOSは独自のLinuxカーネルを使用しているが、今後はAndroidで使われているLinuxカーネルを採用することになる。これにより、ハードウェアとの互換性やデバイスドライバーの共有が容易になる。
また、アプリのフレームワークの一部がAndroidのものに置き換わることで、AndroidアプリとChromeOSの統合がよりスムーズになる。(ChromeOSでは2016年からAndroidアプリを利用できている。)
特に、「Gemini Nano」でGoogle AIが統合されているAndroidと同じベースを使うことで、これらのAI機能をChromeOSにも迅速に展開できるようになる。
Googleが「Chromebook Plus」と定義するハイエンドChromebookでは既に「編集マジック」やGemini Nanoが利用可能だが、一般のChromebookでもGoogle AIが使えるようになる可能性がある。
この取り組みは既に開始されているが、一般ユーザー向けに提供されるまでには「まだしばらくかかる」という。
Googleは4月、Pixel、Android、Chrome、Googleフォトなどを担ってきたDSPA(Device Solutions Platform Architecture)とP&E(Products & Ecosystems)を統合し、新たなPlatforms & Devicesチームを設立した。
チームのトップに就任したリック・オステルロー上級副社長は当時、「Androidエコシステム全体でAIイノベーションを加速できることに興奮している」と語った。
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