この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「国内クラウド市場は5年で約2倍成長、2028年には16兆円超に。今後は基幹系システムのクラウド移行などが牽引。IDC Japan」(2024年6月13日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
調査会社IDC Japanは国内クラウド市場予測を発表しました。
発表によると2023年の国内クラウド市場は売り上げベースで7兆8250円。これが2028年には2.1倍の16兆6285億円になるとしています。
同社はクラウドマイグレーションが新しい局面を迎えていると指摘します。
これまでのクラウドマイグレーションは、クラウドマイグレーションの実行を体系化しやすいWebシステムや情報系システム、パッケージアプリケーションを活用した基幹系システムからの移行が多かったのに対し、2023年に入るとカスタムアプリケーション開発した基幹系システムへの拡大が顕著に見られるようになったとのこと。
今後の国内クラウド市場はこの、カスタムアプリケーション開発した基幹系システムのクラウドマイグレーションや、DX/データ駆動型ビジネスが成長を牽引するとしています。
また、生成AIの普及はクラウドインフラに対する投資を拡大すると共に、製品やサービス単価の上昇が見込まれるため、DX/データ駆動型ビジネスの成長を加速するものとなっているとも説明しています。
一方で企業がDX/データ駆動型ビジネスを推進する上では、組織/文化の壁、デジタル人材の不足など多様な課題が残っているとし、同社Software & Servicesのリサーチディレクター松聡氏は「ベンダーは、内製化支援サービスといった技術的な内容だけではなく、デジタルビジネスを促進するユースケースの提示と共に、同ユースケースに合致した業務変革、組織変革の支援の強化を行うべきである」とコメントしています。
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