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Anthropicの新機能「Artifacts」 会話しながら成果物を改良するワークスペース

» 2024年06月21日 08時43分 公開
[ITmedia]

 米Anthorpicは6月20日(現地時間)、生成AIの新モデル「Claude 3.5 Sonnet」の発表に合わせ、このモデルで実験的に使える新機能「Artifacts」も発表した。

 artifacts 1

 Artifactsは、Claudeとの会話の中で作成、参照できるコンテンツの一種。以下のような特徴を持つコンテンツについてClaudeに相談すると、画面右側にワークスペースが表示され、会話でのリクエストがそのままワークスペース内の成果物に反映されていく。

  • 15行以上あるコンテンツ
  • ユーザーが修正や反復、所有権を持つ可能性が高いもの
  • 会話の文脈なしで理解できる自己完結型のコンテンツ
  • 会話外での使用を意図したコンテンツ(例:レポート、メール、プレゼンテーション)
  • 複数回参照または再利用される可能性が高いもの

 Artifactsは、コードスニペット、文書、SVG画像、図表、Reactコンポーネントなど、多様な種類のコンテンツに対応する。

 ワークスペース内の成果物が完成したと判断したら、そのまま右下のダウンロードアイコンをクリックすることでダウンロードできる。

 以下は、Claude 3.5 Sonnetに関する記事のファイルをアップロードし、改良するよう依頼した画面だ。

 artifacts 2 Artiactsの使用例

 Artifactsはまだプレビュー段階だ。利用するには、Feature PreviewでArtifactsを有効にする必要がある。

 Claude 3.5 SonnetにArtifactsという名称を付けた理由を尋ねたところ、「一般的な意味から推測すると」「ソフトウェア開発の文脈では、"artifact"は開発プロセスで生成される様々な成果物(コード、ドキュメント、図表など)を指すことがあります。この機能が同様に多様な種類の成果物を生成・管理することを意図しているかもしれません」という回答だった。

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