Vectorが1990年代から提供してきたホームページのサービス(hp.vector)を、年末に終了することが分かった。7月17日ごろから利用者宛てにサービス終了の告知が届いているようだ。
告知によると12月20日をもってホームページサービスは終了し、内容はすべて削除される。Vectorは、当該ホームページを連絡先としているソフトウェアの開発者などに対応を求めている。ソフトウェアのダウンロードサービスは継続する。
Vectorは、1990年代のインターネット黎明期からある、フリーソフトなどの配信プラットフォーム。ホームページサービスは、ソフトウェアを自作する人に向け、ソフトの説明や更新告知などのために無料で提供されているもので、現在もhp.vector上には当時の人気ソフトのホームページが多く存在する。
サービス終了を受け、X上では「オンラインソフト作者の長屋みたいな感じで安心感があるドメインでした」「自分で設置した移転のお知らせ見てみたら23年間もそのまま残っていた…お疲れ様」といった労いの言葉が目立つ。
一方で「いにしえのフリーソフトのページが結構あるから一気に消えるとやばいかも」「Infoseek IsWebやジオシティーズとはまた別のベクトルで資料の損失が現れそう」と情報の逸失を危惧する声も上がっている。
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