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「生成AI検索」は著作権侵害なのか? 日本新聞協会の“怒りの声明”にみる問題の本質小寺信良のIT大作戦(1/3 ページ)

» 2024年07月29日 09時00分 公開
[小寺信良ITmedia]

 日本新聞協会は7月17日、Web検索と連動してAIがサマリーを返す検索エンジンのサービスについて、著作権侵害に該当する可能性が高いとする声明を発表した。

日本新聞協会が掲載した声明(画像:日本新聞協会)

 以前から同協会では、AIによる権利侵害に対して警戒感を強めている。機械学習に報道コンテンツが自由に使われてしまうのは問題ではないかとして、AIによる学習を著作権者が拒否できる、もしくは利用時に許諾を得る仕組みの整備が必要であると訴えてきた

 上記の意見書は、内閣府が行ったパブリックコメントへの意見だが、今回の声明は特にパブリックコメントとは関係なく、独自に出されたものであることから、より緊急性が高い案件という事なのだろう。

 現在Web検索に連動した生成AIサービスは、Googleでは「Search Labs AI」として提供されている。一方Microsoft Bingでは、検索ウィンドウ内で単純に検索するか、「ディープ検索」を使うか、あるいはそこから質問をCopilotへつなぐかという格好で分岐している。新聞協会の主張では、両社のサービスに対して著作権侵害の可能性を指摘しているが、主張に対してより具体的に該当しそうなのは、Googleの「Search Labs AI」のほうだろう。

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