6年ぶり登場、光学60倍ズーム「LUMIX FZ85D」でスマホでは難しい写真を撮ってみよう：荻窪圭のデジカメレビュープラス（3/7 ページ）

[荻窪圭，ITmedia]

　Fn1はズームバック機能に割り当てられた。これはちょっと新しい点。

　1200mmともなると慣れてないと被写体をぴしっと捕まえるのは難しいけど、そのときはこのボタンを押すと、押している間だけズームアウトしてくれるのでそこで構図を撮りたいものを真ん中に捉えてボタンを放せばいいのだ。

FZ85Dの特徴は、Fn1キーのズームバックボタンとFn2キーの4Kフォトと思った方がいいだろう

ズームバックしたところ。真ん中の白い枠が被写体を捉えるように構えてボタンを離すといい。見失いがちな人に

　背面は親指の所に後ろダイヤルがあるくらいであとはシンプル。あと、電子ダイヤルはプッシュ式になっており、デフォルトでは一度プッシュすると露出補正に切り替わるので慣れるとすごく使いやすい。

背面から。電子ダイヤルは1つ。画面は1200mmで狙った17km先の東京スカイツリー。モニターの解像度が上がったのは良い

　前モデルから進化したのは、簡単にいってしまえば部材。背面の液晶モニターは、FZ85の約104万ピクセルから約184万ピクセルになった。

　さらにEVFは約117万ピクセルから約236万ピクセルに進化し、大きく見やすくなった。

　FZ85Dはもともとハイエンドモデルではないので、背面モニターは固定式だし、EVFと背面モニターは手動切換（ボタンを押して切り替える）式。

　「ファインダーを覗いて撮るのが一番快適」な仕様と思っていい。だからEVFが見やすくなったのはデカいのだ。

　そうそう、もう1つ新しくなったのは、USB端子。FZ85は2017年ものなのでUSB micro-B端子だったけど、FZ85Dは2024年仕様なのでUSB Type-Cだ。