米AI企業xAIは8月13日(現地時間)、大規模言語モデル(LLM)の新バージョン「Grok-2」「Grok-2 mini」の早期アクセスを始めた。Xの有料プラン「プレミアム」と「プレミアムプラス」の会員向けにβ版を先行提供する。8月後半には法人向けにAPIの提供も開始するという。
Grok-2は、チャットbotの優劣を評価できるWebサービス「Chatbot Arena」でGPT-4 TurboやClaude 3.5 Sonnet(いずれも5月時点の性能)といったLLMを上回るスコアを出したとうたうモデル。もう一方のGrok-2 miniは速度を重視した小型モデルだが、Xが4月に発表した、画像認識ができるAIモデル「Grok-1.5V」を上回る性能という。
プレミアムかプレミアムプラスの会員は、X上で両方のモデルを試せる。会員向けの利用画面では、GrokのAIチャットbotに加え、独AIベンチャーBlack Forest Labsの画像生成AI「FLUX.1」も利用できる。さらに、近日中にマルチモーダル(画像や言語など複数の入力ソースを扱える)な認識機能をX上とAPIの両方で提供するという。
X、「Grok」のAIトレーニングでの欧州ユーザーのデータ使用を一時停止
X、xAIのAI「Grok」のトレーニングに投稿を使う設定を初期設定で有効に モバイルでは無効化できず
xAIのメンフィスAI向けギガファクトリー始動 「世界最強のAIトレーニングクラスタ」とマスク氏
イーロン・マスク氏のAI企業xAI、60億ドル調達 「最初の製品を投入する」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR