近年、スマートグラスは急速に進化し、いよいよ日常生活でも活用シーンが想像できるようになってきました。例えば動画視聴。スマホや配信サービスがこれだけ進化したのですから、外出先でも自宅の大画面テレビと同じような体験をしたいと考えるのは自然なことです。
ただ、実際に購入するとなると、どの製品にすればいいのか、悩むところ。そこで今回は、現在購入できるスマートグラスの中で、私が一番バランスが良いと思った「VITURE Pro XRグラス」を試用してみることにします。
気に入った点を具体的に紹介すると、1)今時のスマートグラスらしい、やや大きめのサングラス程度の見た目、2)十分期待できるディスプレイスペック、3)ケーブル1本だけで利用可能、4)スマホ、タブレット、PC、ゲーム機での利用が可能、そして、5)限定された範囲ではあるが視度調整も可能、という点です。
それでいて、本体価格は10万を大きく下回る7万4800円です。また、本格的に使い倒す利用シーンが決まれば、環境を拡張するオプション品も用意されています。
パッケージを開いて関心したのはケースです。VITURE Proを保護するだけではなく、ふたの部分にケーブルを収納できるようになっています。このケーブルはこれがないとどうにもならない大事なパーツですから、とにかく本体と常にいっしょにあるように収納ケースが誘導してくれているわけです。なお、このケーブルがマグネットで脱着できるのは最高です。みんなこの方式にすべきです。
スマートグラスのキーファクターとなるディスプレイ性能についてもご説明しておきましょう。
- ディスプレイ:ソニーセミコンダクタソリューションズ製OLEDパネル
- 解像度:フルHD(1920×1080ピクセル)
- 輝度:4000nit(実効輝度1000nit以上)
- リフレッシュレート:最大120Hz
- 視野角(FoV):46度
- 視度調整:0.00Dから-5.00Dまで
- 重量:約79g
実は、この手のメガネ型ディスプレイはそこそこに歴史があります、でもこれまでのものは、こういってはなんですが、一応見えることは見えるよね、というレベルのものでした。その点、VITURE Proにおいては、うたい文句となっている「画面サイズ約135インチ相当」というのは、ちょっと盛ってるかなと思う部分がないわけではないですが、高精細な表示については、環境次第ではこれがベストチョイスになるレベルと言っていいレベルです。
さらにそれが卵1.5個以下の重さなのですから、これは使えると思うわけです。今の世代のスマートグラスはここまできているのだなということを改めて認識しました。
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