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ガッチリとピントが合うスマートグラス「VITURE Pro」の使いやすさはもっと知られるべき(3/4 ページ)

» 2024年08月31日 13時16分 公開

 こういった細かい変化を敏感に感じ取る部分においては、家での大きな画面での視聴を上回る時もありました。この要素、Netflixでアニメ描写の名作として知られる「負けヒロインが多すぎる!」の第1話と「葬送のフリーレン」の第9話で確認したのですが、もう何回も見ているのに気づいたら両方とも最後まで見てしまっていたほどです。それほどまでに、VITURE Proでの視聴体験は高精細だからこそ分かる部分で没入感があり、新鮮だったのです。「このシーン! こんなところまで描写してたのか!」と驚くことが度々ありました。

テレビアニメ「負けヒロインが多すぎる!」公式サイト© 雨森たきび/小学館/マケイン応援委員会

 そして、なぜこんなことが起きるのかというと、繰り返しますが、視度調整がいい働きをしているわけです。従来の大画面テレビでは、画面サイズは大きくなりますが、視聴距離も遠くなるため、どうしても微細な変化に気づきにくくなります。私自身がそうですが、老眼が始まってくると、どうしても人の能力としてのピント調整の部分弱くなってきていますから、余計に差を感じることになった部分もあるでしょう。

 昼間にデスクで試したときと、夜ベッドで試したときも、やはり視度調整は少しいじりました。でも、そうすることで、常に鮮明な映像を楽しむことができるのであれば、このひと手間はむしろ喜んでやるというものです。まるで自分の視力に完璧にフィットした専用デバイスを使っているかのような快適さがあります。

 VITURE Proでは、「SpaceWalker」というスマートフォンアプリが用意されています。ファームウェアアップデートもこのアプリ経由になるので、インストール必須ですが、SpaceWalkerだけで全部できるというものではありません。

 SpaceWalkerは要するに仮想ディスプレイを実現するためのアプリなので、たくさんの画面を表示したり、2Dと3D表示を切り替えたりするのは楽に使うことができます。ただ、ブラウザはそのアプリ内のものを使う必要がありますし、各種ビューワーもありますが、ここに関しては普段スマホで使っているものを使う方が楽です。

 一応、フォローすると、SpaceWalkerを起動するとスマホをそのままトラックパッドのように使うことができるので、使い勝手そのものは決して悪くありません。マルチディスプレイも最初はびっくりするレベルです。また、グラスは外部を見える状態にして、ディスプレイを縮小表示にして四隅のどこかに配置することができるアンビエントモードと呼ばれる機能は、これはこれで究極のながらツールとしてニーズがあるはずです。

専用アプリ「SpaceWalker」経由でファームウェアアップデート

 ただ、日々使うとなると、スマホの外部ディスプレイとして快適に使うことができれば、それ以上のことはないわけですということです。なにしろ、いつものアプリがそのまま使えますから。そして、VITURE ProはSpaceWalkerを起動しなくても、USB-Cケーブルを差すだけで、スマホの外部ディスプレイとして、ミラーで使うことができます。

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