情報処理推進機構(IPA)は8月30日、サイバーインシデントの対応時に求められる社内コミュニケーションのノウハウをまとめた資料「サイバーレジリエンスのためのコミュニケーション 〜セキュリティ担当者に必要なコミュニケーションスキル集〜」を公開した。
サイバーレジリエンスとは、サイバー脅威の侵入を前提にし、被害を最小限にとどめて早期にシステムを復旧させるための考え方のこと。資料では有事や、それに備えた平時の社内コミュニケ―ションに焦点を当て、留意すべき点を約60ページにわたって解説している。
例えば部署間コミュニケーションのノウハウについて説明する章では、セキュリティ部署が他部署と連携する際につまずきやすい点を整理。IT環境とOT(工場設備の制御・運用)環境それぞれで、「専門用語を使わない」「判断はYes/Noで回答可能な状態にしておく」など、つまずきのないコミュニケーションをするための知見を紹介している。付録として、元経営者がまとめた経営層とのコミュニケーションで必要なポイントをまとめたコラムなども掲載している。
「平常時からインシデント対応時までを通してセキュリティ担当者に必要なコミュニケーションスキル集を用意した。活用してもらえれば幸い」(IPA)
停止できない業務に“回復力”を セキュリティ対策「サイバーレジリエンス」とは 金融業界を例に解説
「防御を破られました。もう終わりです」とならないセキュリティの新常識 いま知りたい“復帰力”の基礎
「もしサイバー攻撃を受けたら?」を考えたことはありますか ITセキュリティの新常識「サイバーレジリエンス」を理解する
「情報セキュリティ白書2022」、IPAが公開 国内外の政策や被害実態など240ページに渡り解説
サイバー攻撃の身代金「復旧のためなら支払う」8割弱 Cohesity JapanがIT責任者300人超に調査
日本の製造業にも影響大? 新たな法規制「欧州サイバーレジリエンス法」対応に必要な要件は 先行する規制から考えるCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR