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iPhone 16シリーズ共通の新機能「カメラコントロール」とは? カメラだけじゃない、その使い道(1/2 ページ)

» 2024年09月10日 13時39分 公開
[ITmedia]

 米Appleは9月9日(現地時間)、「iPhone 16/16 Plus」と「iPhone 16 Pro/16 Pro Max」を発表した。イベントでシリーズ共通の新機能として紹介された目玉機能の1つが「カメラコントロール」だ。カメラ操作を便利にして、さらにAI支援機能でも活用するボタンとなっている。

電源ボタンのちょっと下にタッチセンサーを内蔵したカメラコントロール」ボタンを新たに備えた(Appleのイベント動画より、以下同)
最短2回ボタンを押すだけで写真を撮れる

 画面に向かって右側面、電源ボタンのちょっと下にタッチセンサーを内蔵したボタンを新たに用意した。iPhoneを横位置で構えると、シャッターボタンにちょうど良い場所になる。

 このボタンを押すと即座にカメラが起動し、もう一度クリックするだけで撮影できるため、撮影したいシーンを逃さない。しかも感圧センサーと触覚フィードバックにより、カメラのメカニカルシャッターを押したような感覚を再現した。なお、長押しするとビデオ撮影になる。

 ボタンには小型の静電容量センサーも備えていて、押す操作の強弱や、指をスライドさせるといった操作も判別できる。例えばカメラを起動した後、軽くボタンを押すとUIから多くの要素を消してシンプルなプレビュー画面となる。

感圧センサーと触覚フィードバックでシャッターを押した感覚を再現。とても高機能なボタンになっている
カメラを構えた状態で調整が可能

 さらに軽いクリックで画面上部にズームなどのコントロールUIをオーバーレイ表示。ボタン上で指をスライドさせると倍率を変えられる。

 軽く2回押すと、コントロールする項目の選択メニューが表示される。ここでズーム倍率、F値、露出、カラー調整などのアイコンを選択すると、指のスライドで調整できる。

 これまで、カメラの各種調整はアプリ画面上で操作していたが、撮影中にスマホのUIに戻るのは煩雑だった。直感的な操作で各種調整が行えるカメラコントロールボタンの搭載は、カメラを多用するユーザーにメリットが多そうだ。

静電容量センサーを搭載し、ボタン操作の強弱や指をスライドさせるといった操作も判別
ズーム倍率を調節中
軽く2回押すとズーム倍率、F値、露出などのアイコンが表示される

ボタンを押して“AIの目”に

 そしてもう一つ。カメラコントロールボタンは、生成AIを使ったユーザー支援機能「Apple Intelligence」で視覚情報を利用する際にも使用する。

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