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iPhoneの文字入力が爆速に? 画面をスイスイ「なぞり入力」、iOS 18で日本語対応(1/2 ページ)

» 2024年09月17日 20時16分 公開
[島田拓ITmedia]

 米Appleが、9月17日に提供を始めたiPhone向けOSの最新バージョン「iOS 18」。さまざまな機能が追加される中、Xで話題に上がっていたのが「なぞり入力」の日本語対応だ。キーをタップするのではなく、画面をスイスイと“なぞる”ことで文字を入力できるという。

「なぞり入力」が日本語に対応

 通常、iPhoneのQWERTYキーボードで日本語を入力する場合、PCのキーボードでローマ字入力するのと同じように、各キーをタップして日本語を入力していく。一方、なぞり入力では一度キーをタップすれば、指を画面から離すことなく次のキーに移動して文字を打ち続けられる。

 強みはタップして入力するのに比べ、入力に必要な指の動きが減るため、高速で文字を打てる点だ。実際、英語では以前からなぞり入力機能が利用でき、効率的な入力方法として人気がある。

 使い方は、設定から「日本語-ローマ字入力」のキーボードを追加して、なぞり入力の機能をオンにするだけ。iOS 18が対応するiPhone 11シリーズ以降/XS/XS Max/XR/SE(第2世代以降)で利用できる。

「なぞり入力」の機能をオンにすれば使用可能

高速で入力できるが慣れも必要 実際の使用感

 実際に使ってみると、入力速度が大きく変わるのを実感する。例えば「こんにちは」と入力する場合、通常の日本語ローマ字入力だと途中で「n」のキーを3回タップする必要ある。しかしなぞり入力ではシームレスに「o」から「n」「i」へと通過していくだけで入力できる。

入力速度が向上

 片手での操作性も向上する。画面に指を滑らせ、フリック入力に近い感覚でQWERTYキーボードを扱えるため、通常の日本語ローマ字入力よりも片手で操作しやすく感じた。

 ただし、打ち間違いも増えた。フリック入力に比べてキーのサイズが小さいため、ミスもしやすい。なぞる速度が遅いと、キーからキーに移動する途中のキーを入力したと認識されるため、それなりに慣れも必要そうだ。

打ち間違いも増加

 とはいえ、普段から日本語ローマ字入力に慣れている人にとっては、高速での入力を実現する機能になりうる。チャットツールでの応対をはじめ、スマートフォンで済ませられる業務も少なくない昨今。今のうちに慣れておけば、将来大きな時短になるかもしれない。

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