米Microsoftが10月30日(現地時間)に発表した2025年第1四半期(2024年7月〜9月期)の決算は、売上高は前年同期比16%増の655億8500万ドル、純利益は11%増の246億6700万ドル(1株当たり)だった。AI事業に支えられ、Azureなどのクラウドサービスが好調だった。
売上高、純利益ともにアナリスト予測(売上高は645億1000万ドル、1株当たりの純利益は3ドル10セント)を上回った。Azureを含むクラウドサービスの売上高も予想を上回った。
サティア・ナデラCEOは発表文で「AIによる変革は、あらゆる役割、機能、ビジネスプロセスにおいて、仕事、成果物、ワークフローを変えつつある。AIプラットフォームとツールを活用して新たな成長と収益力向上を推進できるよう、顧客を支援することで、私たちは機会を拡大し、新規顧客を獲得している」と語った。
Microsoftは8月に部門を再編し、モビリティおよびセキュリティサービスをIntelligent Cloud部門からProductivity and Business Processes部門に移した。
部門別では、Azureやサーバー製品を担うIntelligent Cloud部門全体の売上高は20%増の240億9200万ドル。「Azureとその他のクラウドサービス」の売上高は33%増だった。これには「AIサービスからの12ポイントの寄与が含まれる」という。AIからの寄与が前四半期より4ポイント増加した。
MicrosoftはSEC(米国証券取引委員会)への提出文書で、AIインフラとトレーニングへの投資をサポートするために、今後数年間で設備投資を増加させる予定としている。
OfficeやLinkedIn、Dynamicsを扱うProductivity and Business Processes部門の売上高は、法人向け「Microsoft 365」が好調で12%増の283億1700万ドルだった。LinkedInの売上高は10%増だった。
Windows、ハードウェア、Xbox、検索のMore Personal Computing部門の売上高は、17%増の131億7600万ドルだった。Xboxコンテンツおよびサービスの収益が61%増加した。米Activision Blizzardの買収でもたらされたゲーミング収益も反映されている。同四半期からハードウェアとWindows OEMの売上高をまとめて報告するようになった。
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