InstagramやFacebook、Threadsを運営する米Metaは10月30日(現地時間)、第3四半期(7月〜9月)の決算を発表した。売上高は前年同期比19%増の405億8900万ドル、純利益は35%増の156億8800万ドル(1株当たり6ドル3セント)と、増収増益だった。Meta AIやLlamaの採用、AI搭載メガネの勢いが強いことなどが要因になった。
売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は402億9000万ドル、純利益は5ドル25セント)を上回った。
マーク・ザッカーバーグCEOは、「AIの進歩が、Metaのアプリとビジネス全体にプラスの影響を与えている」と強調し、特にMeta AIとLlamaの成功に興奮していると語った。
例えば、AIを活用したフィードや動画の推奨により、Facebookの利用時間は今年だけで8%、Instagramは6%増加したとしている。また、100万以上の広告主が同社の生成AIツールを使っており、9月だけで1500万件以上の広告を作成した。
ザッカーバーグ氏は、現在開発中の次期モデル「Llama 4は、新しいモダリティ、機能、強力な推論、高速化を実現する」と語った。Llama 4の小型モデルは、2025年初頭にリリースされる予定だ。
メタバースへの投資も続ける。AR/VR関連事業を担うReality Labs部門は44億8000万ドルの営業損失を計上したが、ザッカーバーグ氏は、メタバースは次のコンピューティングプラットフォームになると確信していると語った。同部門はこの四半期にRay-Ban MetaメガネとQuest 3Sヘッドセットを発売した。それぞれの販売台数については公表していないが、ザッカーバーグ氏はメガネのクリアエディションは、ほぼ完売したと語った。
第4四半期の収益見通しは380億ドル〜400億ドルとした。
2024年通年の設備投資は380億ドルから400億ドルの範囲になると予想されており、2025年にはさらに大幅な増加が見込まれている。
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