PayPayは11月5日、PayPayで給与を受け取ることができる「PayPay給与受取」を、ソフトバンクグループ各社以外のPayPayユーザーに提供を始めた。サカイ引越センターやオービックビジネスコンサルタントなどが対応するという。
対応企業の従業員は、勤務先が必要な労使協定を結んでいるかを確認した後、勤務先に申請し、PayPayアプリでから申し込めば、PayPayで給与を受け取れるようになる。
また「OBIC7」「SAP SuccessFactors」「SmartHR」など人事・労務系9社のサービスで、2024年度内にPayPay給与受取への申請に対応する予定。これらのサービスを利用することで、企業はPayPay給与受取への対応をよりスムーズに開始できるとしている。
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2023年4月1日に解禁となった「給与デジタル払い」。対応サービスが出ないまま1年が経過したが、ようやく8月9日に、第1号として「PayPay給与受取」が厚生労働大臣から指定を受けた。しかし、銀行口座からチャージできるなか、給与をわざわざキャッシュレス決済事業者のアカウントに設定するメリットは何だろうか。PayPay給与受取から紐解いてみる。
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2023年4月に解禁された給与を電子マネーで受け取れる「賃金のデジタル払い」について、約9割の企業が「導入予定はない」と回答したことが10月16日、帝国データバンクの調査で分かった。
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