米国のドナルド・トランプ次期大統領によって、政府の支出削減や規制緩和などに関する「政府効率化省」(Department of Government Efficiency、略称はDOGE)のトップに起用されたことが分かったイーロン・マスク氏。同氏と親交を持つとされる楽天グループの三木谷浩史社長は11月13日、グループの決算会見で、マスク氏の“政権入り”について触れた。
三木谷社長は記者からの「マスク氏の動きが事業に影響する可能性はあるか」とする質問に対し「どのような役職に就くのかはまだ分からないが、基本的にはあんまり関係ないと思っている。彼も忙しくなるので、(会う)機会も残念ながら減っちゃうかな、とは。基本的にはアメリカの景気が良くなることで、われわれの米国のビジネスが良くなる方向に向かうことを期待している」とした。
楽天グループが同日発表した2024年12月期第3四半期累計の連結決算(1月1日〜9月30日)は、売上高が1兆6176億2100万円(前年同期8.5%増)、営業損失が510億6600万円の赤字(前年同期は1795億7800万円の赤字)、純損失は1503億5800万円の赤字(同2084億4700万円の赤字)だった。ただし、第3四半期単体の営業利益は5億3700万円で、5年ぶりに黒字化した。
さらに、楽天カード株式の14.99%(約1650億円)をみずほフィナンシャルグループに譲渡する戦略的資本業務提携も発表。詳細は14日に公開するという。
楽天モバイル単体で4928億円の赤字 「2023年は勝負の年」と話す三木谷氏の“劇的なコスト削減”策とは?
「ぶっちゃけ、0円でずっと使われても困る」と三木谷社長 楽天モバイルは4000億円の赤字 有料化で改善へ
“楽天もうダメ説”に三木谷社長がNO 決算会見での質疑応答【全文】
楽天G、モバイル事業で赤字続くも改善進む 南海トラフ対応は「非常時設備を該当エリアに移動中」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR