ITmedia NEWS >
STUDIO PRO

超初心者向けの“RAW現像入門”的な話荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/5 ページ)

» 2025年02月01日 14時10分 公開
[荻窪圭ITmedia]

フィルムシミュレーションを変える

 2番目はカメラの持ってる画作り。ソニーの「クリエイティブルック」、ニコンの「ピクチャーコントロール」、富士フイルムの「フィルムシミュレーション」などなど、各社とも様々なルックを用意してくれている。

 実はこれ、RAWデータの時点では反映されてない。だからRAWで撮っていればあとからそれを変更できるのだ。分かりやすいところでフィルムシミュレーションをサンプルに引っ張り出してみた。

 その場でここは「クラシックネガ」で撮りたい、と思って撮ったけど、あとからその写真を使う段になって、ここで使うにはそれは相応しくないな、ってとき。RAWで撮っていれば、後から変えられるのだ。

クラシックネガで撮った猫(これはJPEGファイル)
RAWデータで撮っていれば、このように他のフィルムシミュレーションに変えられる
Velviaにしてみた
こちらがRAWデータからフィルムシミュレーションを変更してJPEGで保存したもの

 逆に、標準で撮っておいてあとから変えてやることもできる。ソニーのクリエイティブルックで3パターン見てみよう。α1 IIの作例用に望遠で撮った河原にいたオオバンの群れだ。

RAWデータならあとからクリエイティブルックを変えられるのだ。STで撮ったものを、FLにしたりSHにしたりしてみた

 このようにRAWで撮っておけば、後からこのクリエイティブルックならどう写りが変わってたんだろうってのをチェックするのにも使える。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

あなたにおすすめの記事PR