「メルカリでお米を販売しよう!」──そんなタイトルで、メルカリが掲載した記事が削除されていると話題になっている。メルカリ上で米の販売する方法をまとめた記事であったが、2月21日現在は非公開となっている。米の販売価格が高騰する状況が続き、さまざまな臆測がSNSで広がっているが、削除した理由は何か。メルカリに話を聞いた。
該当の記事が話題となったのは、あるユーザーのXでの投稿がきっかけだった。米の販売価格が例年よりも高騰する中、一部のメルカリユーザーによる米の高額転売が問題視されている。それらの問題を投げかけるXの投稿の中で「メルカリは、米の高騰し始めたのを察して、2024年夏から公式サイトで米の転売を煽っていた」と指摘する書き込みがあった。
書き込みには、メルカリ利用のノウハウがまとまったオウンドメディア「メルカリColumn」上の「メルカリでお米を販売しよう!売り方や発送方法などを詳しく解説」という記事のスクリーンショットが添付されていた。このため「米の転売を先導している」などの批判の声が上がっている。
一方、該当の記事は2022年には公開しており、文言も生産者向けたものであるため「転売推奨として、たたくのは不誠実では」と冷静な声もある。
なお、2月時点でこちらの記事は非公開となっている。インターネットアーカイブ「Wayback Machine」上では少なくとも、22年7月〜24年10月ごろまで掲載していたのを確認できる。削除の理由が明らかになっていないことも、批判を集めている要因の一つとなっているようだ。
ITmedia NEWS編集部はこの件について、メルカリに話を聞いたところ「メルカリColumnで公開している当該記事については、リンク先のページが削除されていることが見つかり一時的に非公開としている」と返答があった。
続けて、今後メルカリ上で米の取り扱いを禁止する措置なども検討しているか尋ねると「他方、メルカリでは、昨今の米の流通状況を踏まえて米を販売または購入する際に冷静な対応をお願いする注意喚起を新たに実施している。そのため、少なくとも注意喚起を実施している間は記事の公開を見送る判断をしている」と回答した。
21日現在、メルカリ上で「米」と検索すると、検索画面には「米の流通状況に関して、政府・行政機関の発表をご確認いただき、販売や購入においては冷静なご対応をお願いいたします」という注意文と、農林水産省の米の流通状況のデータをまとめたWebサイトへのリンクを確認できる。
「現状、出品数及び出品者数については例年と変わらない状況となっているが、今後も利用状況に応じて対応などを検討していく」(メルカリ)
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