地図型のデータベース「性犯罪マップ」が4月3日、一時閉鎖された。同日に個人情報保護委員会からの指導があったという。運営者は「個人情報保護法に抵触しない形での改築に取り掛かる」と表明している。
性犯罪マップは、過去に性犯罪が起きた場所を地図上にまとめたデータベース。報道があった日付やその内容、加害者の年齢・性別、住所、被害者の年齢・性別、SNS/ゲーム利用の有無などの情報を記載していた。利用するには、提供元へのメンバー登録が必要で、有料登録すればより詳細は情報を得ることが可能だった。
性犯罪マップを巡っては、個人情報の取り扱いなどの観点でネット上で物議に。X上の該当の投稿には一時、「個人情報保護法に違反している」と指摘するコミュニティーノートも追加されていた。
公開元の有志団体は「Amyna」(あみな)と名乗り、子どもたちを性犯罪から守る方法を追求することを目的に掲げている。3日には、NHKも性犯罪マップについて報道。Amynaの代表は「個人情報保護委から性犯罪マップに関する聞き取りもあった」と明かし「委員会から、指導があれば従う」と述べていた。
運営に関わっているとみられる、元国連難民高等弁務官カブール事務所所長の山本芳幸氏は同日、自身のnoteを更新。個人情報保護委からの指導があり、性犯罪マップを一時閉鎖すると発表した。これに伴い、メンバー登録も停止に。個人情報保護法に抵触しない形に改修すると表明している。
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