この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「Google Cloud、AIによるアプリの自動生成ツール「Firebase Studio」公開。プロンプトで作りたいアプリを説明するだけ、無料で利用可能」(2025年4月14日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
Google Cloudは、自然言語で作りたいアプリケーションの内容を説明すると生成AIが自動的にフルスタックのWebアプリケーションを生成してくれる開発ツール「Firebase Studio」を公開しました。
Firebase StudioはWebブラウザから利用できる開発ツールです。
その中身は、Visual Studio CodeをベースとしてGoogleが開発しているWebIDEの「Project IDX」、アプリケーションのバックエンドサービスを提供する「Firebase」、アプリケーションに生成AIを組み込めるフレームワークの「Genkit」、そしてプロンプトを基にアプリケーションの実装計画やコード、テストなどを生成する「Gemini in Firebase」を統合したものとなっています。
デフォルトではNext.jsを用いたWebアプリケーションを生成しますが、GitHub、GitLab、Bitbucketのリポジトリを接続して既存のアプリケーションのコードを読み込ませて開発を続けることが可能。
プロンプトで指定することにより、Webアプリケーションに簡単にAI機能を組み込めます。
また、Go、Java、.NET、Node.js、Python Flaskなどのプログラミング言語やランタイム、Next.js、React、Angular、Vue.js、Android、Flutterに対応したテンプレートやライブラリが用意されており、それらをベースに開発を始めることもできます。
オープンソースのパッケージマネジメントツールであるNixを使用すると、システムパッケージ、言語ツール、IDE 構成、アプリのプレビュー、IDE 構成など、オンライン開発環境のほぼすべての要素をカスタマイズできると説明されています。
利用料金はユーザー当たり3つのワークスペースまで無料。Googleデベロッパープログラムに参加することで利用できるワークスペース数が10までとなり、Google Developerプレミアムプランに参加すると30まで拡大します。
以下はFirebase Studioのデモ動画のキャプチャです。
最初の画面で、作りたいアプリケーションを自然言語で入力し、右下の「Prototype with AI」ボタンをクリックします。テキストのプロンプトだけでなく、画像や手書きの図などでの指示も可能です。
すると生成AIによってアプリケーションの青写真(ブループリント)が提示されます。ここでプロンプトを入力して変更することも可能。よければ右下の「Prototype this App」ボタンをクリック。
生成AIによってコードが生成されていきます。
そしてアプリケーションが生成され、プレビュー画面が表示されました。
ここでもプロンプトでの指示や、右上のボタンをクリックすることで、いつでもVisual Studio Codeベースのコードエディタを立ち上げて直接コードを操作することが可能。
アプリケーションはFirebase App Hostingへデプロイできます。
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