海上自衛隊の第一線部隊「自衛艦隊」司令官の大町克士海将が4月9日に、防衛装備庁が開発中の「レールガン」を視察した。18日にはその様子を自衛艦隊の公式サイトでも公開。大町海将が試験艦「あすか」を訪れ、レールガンの最新状況を視察する姿を画像で公開した。
レールガンは、電気エネルギーを利用して弾丸を発射する将来砲。従来戦車砲の弾丸初速が1750m/sなのに対し、レールガンでは2500m/s以上の初速で発射できるという。電気エネルギーを利用することから、弾丸初速や威力、射程を調整できる他、弾丸サイズが小さいため探知や迎撃されにくいなどの特徴がある。
防衛装備庁は2023年に洋上射撃試験の実施を発表。以後も研究開発を進めながらその成果を公開しており、同年12月には動画を公開した他、24年12月にはシンポジウムで研究の近況を発表した。
自衛艦隊は視察について「自衛艦隊では、将来の戦闘に備え防衛装備庁等と早期装備化に向け綿密に連携し海上自衛隊に必要な装備品の研究開発を進めるとともに、我が国と国民のみなさまを守り抜くための防衛体制の構築を継続している」とした。
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