日本たばこ産業子会社のTSネットワーク(以下、TSN)で、4月中旬に発生した物流システムの障害が長引いている。たばこ販売店では在庫が減少し、販売時に「一人〇個まで」と個数制限する例も出ている。
発端は、4月14日にTSNが実施した物流システムの更改作業。この後、販売店からの受注情報をもとに製品を仕分けるシステムに障害が発生し、全国的に配達が遅延した。
TSNは、仕分けシステムにおいてデータ連係が正常に行われなくなったとしており、システムの復旧と原因の特定を急いでいる。同社は米Philip Morris Internationalや英British American Tobaccoなどの商品配送も請け負っているため、影響は他社の商品にも及んだ。
一方でコンビニなどのたばこ販売店は、配達遅延による在庫不足を懸念。一度に販売する数に制限を設け、店頭の張り紙などで客に理解を求めるケースも出てきている。
17日の発表文でJTは「21日週をめどに安定的な供給を行えるように対策を講じる」としていたが、22日時点では復旧には至っていない。JTは「復旧に向け取り組んでいるが、今週中に完全復旧できるかはまだ分からない。アップデートがあれば随時(Webサイトなどを)更新する」としている。
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