サウジアラビアの政府系ファンドPIF(Public Investment Fund)は5月12日(現地時間)、同基金の会長を務めるムハンマド・ビン・サルマン・ビン・アブドゥルアズィーズ・アルサウード皇太子がAI企業HUMAINを立ち上げたと発表した。統合された事業会社として、AIバリューチェーン全体にわたる事業運営と投資を行う。
HUMAINは、PIF所有の企業として皇太子が会長を務め、次世代データセンター、AIインフラとクラウド機能、高度なAIモデルとソリューションを含む、包括的なAIサービス、製品、ツールを提供していく。また、世界最高クラスのマルチモーダルアラビア語LLMも提供するとしている。
PIFは1971年に設立された同国の政府系ファンドで、経済多角化戦略「Vision 2030」の中核的な役割を担っており、2024年時点の運用資産は約9250億ドル。AIエコシステムの構築と国際的なAIパートナーシップの促進に積極的に取り組んでおり、ソフトバンク・ビジョン・ファンドやUberなどにも投資している。
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