この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「クラウドインフラのシェア、AWSがついに30%を切る。Azureは22%と着実に成長。2025年第1四半期、Synergy Researchの調査結果」(2025年5月12日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
調査会社のSynergy Research Groupは、グローバルにおける2025年第1四半期のクラウドインフラの市場状況について調査結果を発表しました。
クラウドインフラとは、IaaS、PaaS、ホステッドプライベートクラウドを合わせたものを指します。
発表によると、第1四半期のクラウドインフラ市場は1年前の2024年第1四半期と比較して23%成長となり、グローバルで940億ドル(1ドル145円換算で13兆6300億円)となりました。
ただし、過去1年間の為替レートの変動がなければ成長率は25%近くになっていたと指摘しており、引き続きクラウドインフラ市場は安定して高い成長を続けていることが示されました。
クラウドプロバイダー別のシェアの数字は、上位3社がAWSが29%、Microsoft Azureが22%、Google Cloudが12%でした。調査会社によって多少の数字の上下はありますが、今回の調査結果においてAWSのシェアが30%を切り、Microsoft AzureがAWSまで7ポイント差にまで迫ったことは大きなトピックと言えるでしょう。
Google Cloudもスローペースながらも着実にシェアを伸ばしてると言えます。
この上位3社に続くTier2のクラウドプロバイダーの中で、成長率が最も高いのは、CoreWeave、Oracle、Databricks、Snowflake、Cloudflare、Huaweiなどとのことです。
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