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備蓄米巡る“ネット米騒動”、いまだ収まらず ECサイトは連日完売、偽サイトも出現

» 2025年06月07日 12時10分 公開
[ITmedia]

政府備蓄米のネット販売を巡り、各社のECサイトで争奪戦が続いている。5月29日に、楽天やアイリスオーヤマ、LINEヤフーが最初の予約や販売を始めて以降、2次販売や3次販売も行われているが、いずれもすぐに完売。アクセス集中によってECサイトが一時つながりにくくなる事態も相次いでいる。さらに偽の販売サイトも登場しており、“ネット米騒動”はまだ収まる気配がない。

 例えば「楽天市場」で5kgあたり2138円の備蓄米を販売している楽天は、6月6日までに7回の販売・予約受付を実施。しかし、いずれも短時間で販売上限に達し、Xでは「瞬殺だった」「速攻で売り切れた」といった声が相次いでいる。

photo 「楽天生活応援米」の販売ページより引用

 LINEヤフーも6日、Yahoo!ショッピング内の「LOHACO by ASKUL」で、5月29日に続く2回目の予約販売を実施した。価格は10kgあたり4320円で、午前10時に受け付けを開始したものの、直後から約40分間にわたってアクセスが集中。購入しづらい状態が続き、備蓄米は当日中に売り切れた。

photo LOHACOでの販売ページより引用

 一方5月29日に備蓄米の予約販売を開始したアイリスオーヤマは6月4日、同社のECサイト「アイリスプラザ」を装った偽装サイトを複数発見したと発表。45件の偽サイトを確認しているとして、間違って利用しないよう注意を呼び掛けている。

photo ECサイト「アイリスプラザ」より引用
photo アイリスプラザで公開されている、偽装サイトのURL例

 備蓄米は、3社に加えJR東日本も今後のネット販売を予定している他、随意契約による売り渡しにはアマゾンジャパンも名乗りを上げている状況だ。スーパー・コンビニ各社による店頭販売も続々と始まっているが、争奪戦は今後どのような様相を呈するだろうか。

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