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高級感を増した富士フイルム「X-E5」はスチル重視 撮ってて気持ちいい、あれこれ工夫したくなるカメラ荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/7 ページ)

» 2025年06月28日 13時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 もっと極端に差が出る例を作ろうってことで、バラの花を渋いの(クラシックネガ)と、超派手なの(ベルビアにFSレシピでダイナミックレンジを拡げてカラークロームエフェクトを強くかけたもの)を並べてみた。同じ被写体でこれだけ違う画を作れるのは良い。求める画を追い込んでみたい。

上がクラシックネガのみ、下はVelvia + FSレシピで華やかに仕上げたもの

 さらにフルサイズで人物作例ってことでわざとらしいポートレート用にASTIAにダイナミックレンジ優先をオンにしてスムーススキンエフェクトを強にしてシャープネスは弱め、って設定も作って録り比べてみた。

ASTIAのみと、ASTIA+FSレシピ(ダイナミックレンジを広くし、スムーススキンエフェクトを強くかけ、カラークロームエフェクトをかけるなどしてある)。階調表現や肌に大きな違いが出た(23mm 1/4700秒 F2.8 ISO250)

 フィルムシミュレーションに加えてカラークローム・エファクトやグレイン・エフェクトといった細かい加工を施せるのは富士フイルムならでは。グレインエフェクトなどはフィルムっぽい粒子感を出してくれていい。

 かくして、フィルムシミュレーションを選ぶのみならず、フィルムシミュレーション+FSレシピで自分ならではの表現を楽しむカメラになったのである。

 モノクロ写真もFSレシピを使えばこんな風に少し青みがかった写真も撮れる。

ACROS + FSレシピでブルー系モノクロのハチワレ猫(16-50mm 29mm 1/180秒 F36 ISO1600)

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