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高級感を増した富士フイルム「X-E5」はスチル重視 撮ってて気持ちいい、あれこれ工夫したくなるカメラ荻窪圭のデジカメレビュープラス(6/7 ページ)

» 2025年06月28日 13時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

レンズ交換式カメラならではの多彩な撮影も

 とまあX-E5のポイントはこんな感じ。

 レンズキットとなっている「XF23mmF2.8 R WR」を装着すると高級コンパクトっぽいが、もちろんレンズ交換は可能なわけで、標準ズームレンズである「XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR」も使ってみた。

「XF23mmF2.8 R WR」を装着し、同梱のロープ型ストラップを付けたX-E5。こうしてみると高級コンパクトだ
「XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR」を装着したX-E5。ボディとレンズのバランスは「XF23mmF2.8 R WR」の方が良いが、ズームレンズの便利さも捨てがたい
いつものガスタンクをスタンダードの「PROVIA」で。色や階調が良いのはもちろんのこと、さすが4020万画素っていうディテールの描写力も(16-50mm 16mm 1/420秒 F8.0 ISO125)
望遠端だと最大撮影倍率0.3xとかなり寄れるのがありがたい。いちごを鮮やかに写すべく「Velvia」でぐぐっと寄ってみた(16-50mm 50mm 1/150秒 F4.8 ISO1600)
炎天下の巨大地球儀を「REALA ACE」で(16-50mm 16mm 1/4000秒 F2.8 ISO125)

 フォーカス関連もX100VIなどと同じで被写体検出AF搭載。

 シャッタースピードはメカシャッターで1/4000秒、電子シャッターだと最高で1/180000秒まで上げられる。連写は電子シャッター時は秒13コマ(クロップなし)、メカシャッター時は秒8コマと。この辺は同じセンサー・エンジンを持つX-T50やX100VIと同じだ。その気になればレンズ交換式カメラならではの多彩な撮影もできますってことで。

 ISO感度はISO125からISO12800までで、拡張ISO感度として、下はISO64、上はISO51200まで拡げられる。高画素センサーということもあり、高感度には強い方じゃないが、ISO12800までならノイズの出方に不自然さもあまりなく、悪くない。

「REALA ACE」で夜のスナップ。ざらつきは出るが全体のバランスはよし(23mm 1/60秒 F2.8 ISO12800)

 X-E5は富士フイルムの「X Summit SHANGHAI 2025」で発表されたのだが、昨今の発表会では珍しく、動画の話が出てこなかった。ボディにも動画関連のボタンやレバーはない。モニターも前モデルと同様チルト式だ。

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