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高級感を増した富士フイルム「X-E5」はスチル重視 撮ってて気持ちいい、あれこれ工夫したくなるカメラ荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/7 ページ)

» 2025年06月28日 13時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 昨今のミラーレス一眼はどれも動画に力を入れていて、新製品を見るたびに「私は動画より写真を撮りたいんだー」とお嘆きの皆さま、お待たせいたしました、って感じの新作が出てくれたのである。富士フイルムの「X-E5」。

精悍で高級感のある顔つきになったX-E5。同時に発表された23mm F2.8のレンズが似合う

 X-Eシリーズの5代目だが、従来のモデルはコンパクトでちょっと廉価なジャンルだったのに対し、X-E5は性能をがっつり上げたのみならず、高級感を増し、ちょっと上のランクになったのだ。

上面(軍艦部)はアルミの削り出し。そこに埋め込まれた各種レバーやダイヤルも凝っていて、クラシカルなカメラっぽい

 X-E5のカメラとしての基本性能は「X100VI」準拠と思ってよさそうだ。

 イメージセンサーは約4020万画素の「X-Trans CMOS HRセンサー」。APS-Cサイズながら4000万画素という高画素タイプだ。

 さらにX-Eシリーズでは初のボディ内手ブレ補正搭載。画像処理エンジンは「X-Processor 5」。乱暴にいえば、“レンズ交換式X100VI”的かも。

正面から。センサーはAPS-Cサイズで約4020万画素と高画素タイプ。コントロールレバーが印象的だ

 マウントの左上にあるコントロールレバーもX100 VIや「GFX100RF」ゆずりだ。X100VIと違って光学ファインダーを持たないので、機能としては同様のレバーを持つGFX100RFと同じ感じ。

 このレバーは左右に倒す+左右に長倒し(なんか妙な表現だけど、レバーだから長押しならぬ長倒しということに)で4パターンの機能を割り当てられる。

この小さなレバーが操作面での一番の特徴といっていい
操作設定画面。レバーに4つの機能を割り当てられるのが分かる

 ユニークなのはGFX100RFで採用されたサラウンドビューが搭載されていること。

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