カプコンは7月25日、「第2回 ストリートファイター イラストコンテスト 乱入演出編」で一部入賞作品に規約違反を確認したと発表した。違反を確認したのは「応募作品の提出およびデザイン要件」の項目で、「生成AIの使用は禁止」などの記載があった。
このイラストコンテストは、ゲーム「ストリートファイター6」のキャラクターが試合に乱入する演出のイラストを募集するもの。開発チームによる審査の上で、入賞作品はゲームに実装する他、入賞者には特別なゲーム内称号や、スタッフロールに作者の名前をクレジットする特典などを提供する予定だった。
審査期間をへて、カプコンは22日に入賞作品を発表。特設サイトに掲載した他、26作品の人気投票を開始していた。しかし、25日には「発表した入賞作品において、コンテスト規約『5 応募作品の提出およびデザイン要件』の違反があったと判断した」と声明を出し、該当作品の入賞は無効にすると発表した。
カプコンは入賞を無効にした作品や、規約違反の詳細などは明かしていない。問題の規約には「提出物は応募者のオリジナル作品であって、これまでに公表されたり、他のコンテストに提出されたりしたことのないものでなくてはならない」「生成AIの使用は禁止」などの記載があった。
規約の全文は下記の通り。
5 応募作品の提出およびデザイン要件
応募作品はX(旧Twitter)の指定ハッシュタグ「#スト6イラストコンテスト2」を使って提出されなければなりません。
また、応募者は必ずSTREET FIGHTER のXアカウント(@StreetFighterJA)をフォローしてください。これは、カプコンがXのダイレクトメッセージ機能を使って入賞者に通知を送るために必要なものですので、必ず上記アカウントをフォローし、コンテスト期間中にフォローを解除しないようにしてください。
応募作品は下記を満たす必要があります。
i. ディスプレイエリア3840x2160ピクセルを考慮したサイズであること
ii. 72 DPI
iii. PNG形式
iv. カラーモード:RGB
提出物は応募者のオリジナル作品であって、これまでに公表されたり、他のコンテストに提出されたりしたことのないものでなくてはなりません。どのような描画技法を用いても構いませんが、生成AIの使用は禁止されています。応募は何点でも可能です。本コンテストのいかなる段階においても記載漏れや虚偽の記載があった場合、カプコンはその応募作品の選出を取消すことがあります。カプコンは本コンテスト規約に準拠していない応募作品は自己の裁量において受理しない権利を有します。本コンテストは参加無料であり、いかなる購入も必要ありません。
なお、当該キャラクターのイラストの補填内容は後日発表する予定。
「MHP2G」は約9カ月で開発した──辻本Pが振り返る「モンハン」21年の歴史 初代から4Gまでの10年間【前編】
カプコン、カスハラ対応方針を発表 「モンハンワイルズ」の“レビュー過激化”をけん制か
生成AIで制作した絵画は誰のもの? 米著作権局「AI作品の著作権認められず」 作者が提訴へ
火元はcheero製だった──山手線のモバイルバッテリー発火事故の原因特定 同社が謝罪 23年からリコール対象品
「結月ゆかり」、生成AI巡りガイドライン改定 「生成イラストそのまま有償頒布」などNGにCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR